2020年度産、レッチーノ種オリーブオイル成分分析結果
昨年12/18に、2020年度秋収穫分のオリーブオイルの成分分析検査を受けました。レッチーノ種オリーブオイルの結果です。2018年度産の分析結果にくらべて酸度も過酸化物価も数値が低いです。
2018年は収穫が始まって1週間後に、イタリアの広範囲で強烈な暴風雨に数日間見舞われ、特に北イタリアに甚大な被害をもたらした大変な年となりました。そのときのレッチーノ検査結果はこちら(2019/01/10過去ブログ)。2020年は7年ぶりに、花が咲くころから収穫を終えるまで奇跡的に順調に進みました。
♦酸度 0.17%
オイルの中に遊離オレイン酸がどれだけ含まれているかを示す。EUのエクストラヴァージンオリーブオイルの規定は0.8%以下。
♦過酸化物価 4.7meq02/Kg
オリーブオイルに含まれる主要な脂肪酸、リノール酸やリノレン酸などの多価不飽和脂肪酸の自動酸化で発生する過酸化物、ヒドロぺルオキシドの量。オリーブオイルの新鮮さと貯蔵の状態がわかり、低ければ低いほど新鮮である。
EUの規定値は、20.0 meq02/Kg以下。
♦紫外線吸光度 K232 1.90 Abs/K268 0.15 Abs/⊿K0.00 Abs
UVスペルトフォトメーター(紫外線分光光度計)による分析。少ないほど鮮度がよい。
EU規定値は K232 2.50 Abs以下/K268 0.22以下/⊿K 0.01以下。
K232の分析で数値が規定値を超える場合は、搾油したオリーブの実が熟しすぎていた、傷んでいた、またはオリーブミバエの寄生などが原因で酸化が進んだ状態であることが示されます。その他に、搾油条件が最適ではなかった、精製油が加えられたなどの場合にも高値を示すようです。